
「フランス野球」#2
2020年11月24日
えっ。フランスで野球!?って思った人も多いのでは。はじめて聞いた時は僕もその1人ですし、フランス人にとっても野球を知ってる人は少ないです。
僕がいた時は、1部リーグに8チーム所属してました。(今は12チームの2リーグ制)
リーグのレベルは、チームによって差が激しく、常に上位で争うチームは日本の大学・社会人野球ぐらいになるかなと思いますが、下位のチームになると高校野球の県予選大会で勝てるかな?くらいのレベルに感じました。野球の世界ランキングをみても、日本が1位で、フランスは25位。(2020/11/24 順位WBSC世界ランキング)世界野球ソフトボール連盟(WBSC)公式サイトより
フランス人選手としてNPB(日本のプロ野球)で活躍した選手はいませんが、中には日本の独立リーグでプレー経験のある選手もいました。
どのチームも外国人選手の助っ人の力頼み的なとこがあり、MLB(メジャーリーグ)経験のある選手も中にはいました。
僕もその助っ人外国人枠で行ったというわけです。
羽田空港を飛び立った僕を乗せた飛行機は、約12時間のフライトを経て、フランスのシャルルドゴール空港に到着。飛行機から降りた瞬間から香る匂いは、日本では嗅ぐことのない独特な匂い。(色で例えると、薄いピンクがかった紫w)
空港内の案内表示はもちろんフランス語。アルファベットではあるが見たことのない文字だらけ。もちろん僕は、フランス語は話せません。
野球をするためにフランスに行っているので、荷物には野球道具がぎっしり。バットが突き刺さっているキャリーケース。野球のことをあまりフランス人から見たら怪しいやつに違いない。これまで、どうにかなる精神で人生乗り越えてきた僕もさすがに、入国審査、税関を通るときは恐怖でしかなかったです。
ただ、特に問題起きることなく通過できました。
その後、チームの本拠地に移動するために公共のバスを調べて乗ったりと、なんとかチームに合流することができました。
そして、練習初日。
初めての海外のチームでのプレー、「どんな選手がいて、どんなプレーするんだろー。チームに溶け込む事できるかなぁ。」とか不安に思っていましたが。
チームメイトみんな、はじめて会ったのにも関わらず、ものすごくフレンドリーに接してくれて、すぐに受け入れてくれました。
初日の練習は、今も鮮明に覚えていて、その時に感じたことは。
同じ人間、体一緒に動かすと自然とコミュニケーションがとれたり、笑顔が生まれるということ。(これが野球に限らずスポーツのもつ可能性。)
例えると、学校で、新しいクラスになって、話したこともなかった人と、体育の授業やレクリエーション(鬼ごっこ、ドッチボールなど)をきっかけに一気に仲良くなる様な感じ。
それでさらに仲良くなったことが、ものすごく嬉しかったのを覚えてる。
練習の内容は、野球がマイナーだけあって、「捕る」「投げる」「打つ」にしろ、全てにおいて精度が低く、レベルの低さを感じました。
(ただ、フランス人の体つきは、身長があり、手足が長いので、パワー、スピードはある)


練習後、チームメイトにマクドナルドに連れて行ってもらい、ビッグマックをご馳走してもらいました。


更にチームに溶け込めた感じがしてうれしかったです。
この味は一生忘れることはできません。
(日本と同じ味だけど。)
ちなみに、フランスのマクドナルドのポテトは細長い形ではなくて、チップスのような感じで、おいしかったです。

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